ウォーキング研究所

ウォーキング、歩くことについての記事を掲載します

ウォーキングで体重が増えた理由と対策

ウォーキングを始めたのに体重が増えたと感じることがあります。この現象にはいくつかの理由が考えられますが、適切な対策を講じることで効果的なダイエットや健康維持を続けることができます。以下に、ウォーキングで体重が増えた理由とその対策を詳しく説明します。

理由1. 筋肉量の増加

ウォーキングは脚や体幹の筋肉を使うため、筋肉がついてきます。筋肉は脂肪よりも密度が高く、体積あたりの重さが大きいです。そのため、筋肉が増えると体重が増えることがあります。

対策: 筋肉量が増えることは健康に良いことです。体重だけでなく、体脂肪率や筋肉量も測定するようにしましょう。体組成計を使うと良いです。

理由2. 水分の保持

運動後は体が水分を保持することがあります。筋肉が修復される過程で水分が必要となり、一時的に体重が増えることがあります。

対策: 適度な水分補給を続け、塩分の摂取を控えることで、余分な水分の保持を防ぎます。また、数日後に体重が元に戻ることが多いので、短期的な変動を気にしすぎないようにしましょう。

理由3. 食事の変化

運動を始めると、運動後の食欲が増し、無意識にカロリー摂取が増えることがあります。また、「運動したから」と安心して食べ過ぎてしまうこともあります。

対策: 食事の記録をつけて、摂取カロリーを把握しましょう。運動後もバランスの取れた食事を心がけ、カロリーの過剰摂取を防ぎます。

理由4. ホルモンの変動

運動はストレスホルモンのコルチゾールの分泌を促すことがあり、一時的に体重増加を引き起こすことがあります。コルチゾールは水分保持や脂肪の蓄積を促進する可能性があります。

対策: 十分な休息と睡眠を確保し、ストレスを軽減する方法(ヨガや瞑想など)を取り入れることで、ホルモンバランスを整えます。

理由5. 食品の選び方

ウォーキング後の補給として高カロリーな食品を選んでしまうことがあります。特に糖質や脂質の多い食品は体重増加に繋がります。

対策: 運動後の栄養補給には、低カロリーで高タンパクの食品を選びましょう。例えば、プロテインバーやゆで卵、ナッツなどが適しています。

 

 

更に糖新生が起きてしまうと筋肉が減って代謝が落ちてしまいます。

 

糖新生とは?

糖新生(グルコネオジェネシス、Gluconeogenesis)は、体内でグルコースブドウ糖)が不足した際に、非炭水化物の原料からグルコースを生成する代謝経路のことです。このプロセスは主に肝臓で行われ、一部は腎臓でも行われます。糖新生は、血糖値を維持するために重要な役割を果たします。

糖新生の主要な材料

  1. アミノ酸: 特にアラニンやグルタミンなどの糖原性アミノ酸
  2. 乳酸: 筋肉での激しい運動後に生成される乳酸は、肝臓でグルコースに変換されます(コリ回路)。
  3. グリセロール: 脂肪分解の際に生成されるグリセロールは、糖新生の材料となります。

糖新生の生理的意義

  1. 血糖値の維持: 食事からの糖分が不足した際や断食時に、血糖値を一定に保つために糖新生が行われます。
  2. エネルギー供給: 脳や赤血球など、グルコースを主要なエネルギー源とする組織にエネルギーを供給します。

糖新生のプロセス

糖新生は、主に次のようなプロセスを経て行われます:

  1. 乳酸からグルコース: 筋肉で生成された乳酸は血液を通じて肝臓に運ばれ、そこからピルビン酸に変換され、最終的にグルコースになります。
  2. アミノ酸からグルコース: 糖原性アミノ酸が脱アミノ化されてピルビン酸やクエン酸回路の中間体に変換され、最終的にグルコースになります。
  3. グリセロールからグルコース: 脂肪分解で得られたグリセロールは、肝臓でグリセロール-3-リン酸に変換され、さらにジヒドロキシアセトンリン酸を経てグルコースに変換されます。

糖新生とダイエット

糖新生は、特に低炭水化物ダイエットや断食を行う際に重要な役割を果たします。この状態では、体は炭水化物から得られるエネルギーが不足するため、代わりに脂肪や筋肉からグルコースを生成しようとします。これにより、脂肪燃焼が促進される一方で、過度な筋肉分解を避けるために適切なタンパク質摂取が重要です。

 

 

糖新生は、体内でグルコースが不足した際に重要な役割を果たす生理的なプロセスです。血糖値の維持やエネルギー供給に貢献するため、特に低炭水化物ダイエットや断食時にその重要性が増します。適切な栄養バランスと理解を持って、健康的なダイエットやライフスタイルを維持することが大切です。

 

 

まとめ

ウォーキングを始めたのに体重が増えた場合、その原因を特定し、適切な対策を講じることが大切です。筋肉量の増加や一時的な水分保持は健康的な反応ですので、過度に心配する必要はありません。また、食事内容やカロリー摂取の見直し、ストレス管理などを行い、バランスの取れた生活を心がけることで、長期的には健康的な体重管理が可能になります。